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これからの園芸・農芸のありかた

生活に根差した新しい取り組みで、みんなで豊かな暮らしを目指そう​鈴木(奏)・西田・鈴木(智)

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屋内でもできる
家庭菜園、水耕栽培    について

認知度や普及率の低い

園芸・農芸に焦点を当て

自然と人間がともにある

生活の例を紹介する。

出荷などで排出された

カブの葉を落としたものや

B品などを鶏の餌にし

その鶏のみを飼い主の

食用肉として食べるという

循環的な自然養鶏の取り組み

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恵泉の園芸療法活動「土曜園芸クラブ」

天候に左右されることなく

家庭内でも気軽に

行うことができる水耕栽培

地域の高齢者や障害を

おもちの方を対象に

園芸を通じた

リハビリテーション活動の場を開いている恵泉女学園大の活動について紹介する。

庭先養鶏で始める
自給自足の第一歩

屋内でもできる
家庭菜園、水耕栽培について

私は家庭菜園の手段の一つとして、

水耕栽培を取り上げました。

水耕栽培とは養液栽培の一種です。

養液栽培は肥料を水に溶かして液肥として与える

農法全般のことを指します。

水耕栽培はその中でも植物の根を養液に浸し、

水や養分、酸素を根から吸収させる土を

使わないもののことを指します。

水耕栽培のメリットとして、

土を使わないため連作障害が起こらない、

根の様子を確認できる、ライトを設置することで

屋内でも作物の栽培可能などがあります。

私自身、実際に水耕栽培を用いて

サニーレタスなどの作物を育てました。

育てた結果として、まず水やりと草取りを

しなくて良いため一度植えてから間引き以外に

収穫まで世話が必要なく、

手軽に始めることができました。

た、収穫した野菜に泥汚れがついていないので

洗う手間が省けました。

食感の違いとしては、土で作った作物よりも

全体的に柔らかいものが多く、

茎の部分なども無駄なく食べることができました。他にも食味は全体的に甘味があり、

苦味や辛味が抑えられ食べやすかったです。

以上のように屋内でも育てることができる、

手間があまりかからず、気軽に始められて、

食べやすい野菜を作ることができるという点から、コロナ禍で家庭菜園を始める人が増える中、

土を使用せずベランダや庭がない住宅環境でも

水耕栽培を使うことで気軽に家庭菜園を

始めることができるのではないかと考えられます。

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庭先自然養鶏で始める自給自足の第一歩

近年では、農業従事者でない人や都市圏に住む人々においても、

社会状況や環境問題を鑑みて家庭菜園を行う人が増加しています。では、花きや野菜といった、植物の栽培の次に我々人間に

必要な取り組みとは何でしょうか。それが、養鶏なのです。

養鶏とは、その名の通り、鶏をつがいで飼うことにより

有精卵や鶏肉を育てることを指します。

ここでは、それらを自身で消費するといった

自給のシステムを作ることが暮らしを豊かにするための

一つの方法であると考え、提案をします。

なぜなら、給餌と生育環境を自分の手で管理することが

可能であるからです。鶏には、出荷に出すことのできない作物や

緑肥を刈り取ったもの、調理の際に出た野菜の芯などを

飼料と共に与え、自由に動くことのできるケージフリーの

小屋を準備します。こうすることで、安心・安全な卵と肉を

手に入れることができます。加えて、農業や調理等で排出された

作物片を有効に活用できるため、ごみの排出量削減にも

貢献する循環的な取り組みとなっています。

一方で、現在スーパーマーケット等で手に入る、

安価で販売されている鶏肉や鶏卵の多くは、

工場で多数の鶏が集中的にケージ等で飼育され、

ホルモン剤が入った富栄養の餌を豊富に与えられ、

急激に成長を促されているものです。これは、同じいのちを持つ

鶏の扱い方に疑問を抱きますし、

我々人体への影響も計り知れません。

そこで、鶏にも、環境にも、人間にも優しい庭先自然養鶏を

自身の生活に落とし込む取り組みを紹介させていただきました

庭先自然養鶏は、自給自足で安心・安全な食べ物を供給し、

環境に配慮した循環的な取り組みであるからこそ、

暮らしを豊かにする力があるのです。

みんなではじめてみませんか?

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恵泉の園芸療法活動「土曜園芸クラブ」

恵泉女学園大学では、

園芸療法活動の場である土曜園芸クラブを隔週土曜日に開催しています。

そもそも園芸療法とは、

心身の障害・生活上の障害を軽減し

加齢や病気・障害によって損なわれた

生きがいを取り戻して、その人なりの

生活を再建することを目的として

行われる、園芸を用いた

活動のことを指します。

通常の園芸活動との違いは、

活動が参加者にとって

適切な負担になるように道具や環境、

活動内容が工夫されていることです。

土曜園芸クラブは学生主体で運営し、

毎回プログラムを計画して

活動しています。活動内容としては、

園芸作業のほかに、収穫物を利用しての

クラフトを行っています。

また、季節の話題について

話す時間を設け、ご利用者さまの経験談や知識を共有してもらったりしています。

園芸作業では、ビオラ・チューリップ・スイートピーなど花類のほか、

青梗菜・白菜・ジャガイモなどの

野菜類を育てています。クラフトでは、

落ち葉のランタン・クリスマスリースや

押し花を使用した名札を作っています。

コロナ禍以前は、収穫したサフランを

利用してパエリアを

作ったこともありました。

これらの活動を通して相互的な

コミュニケーションをとりながら、

ご利用者さまの心身機能の

維持向上を図っています。

写真は、土曜園芸クラブで使用している

レイズドベッドと呼ばれる花壇です。

通常、花壇は地面か地面に近いところに

設置されていることが多いですが、

そのような花壇は園芸作業の際、

しゃがむことが必須で、下半身に

負担がかかりやすいという

問題点があります。そこで、立ったまま

作業できる高さの花壇を設置し、

身体的負担を減らしながら

同様の園芸作業ができるようしました。

このように、ご利用者さまの状況に

合わせながら園芸を楽しめる環境を整え、日々の活力としていただけるような活動を土曜園芸クラブでは実施しています。

土曜園芸クラブは、単に園芸にまつわる

活動を行うだけではなく、異世代交流の場にもなっています。植物を育て

成長していく様子を見る楽しみは

ご利用者様と学生、共通のものです

園芸を通じたコミュニティや、

園芸療法に興味のあるかたは、

ぜひ一度見学に来てみてください。

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